運送業界では、大きなトラックに乗れる免許を持つ人ほど、高収入となります。
将来のステップアップのためにも、大型・中型免許取得を目指している人もいるのではないでしょうか。
仕事によっては、免許のランクアップで、年収の数百万円アップ!も夢ではありません。
また、新しい仕事に向けて、バス・タクシーなどの二種免許を取得したい人に向けて、一般教育訓練給付金の適用条件や利用方法などを解説します。
一般教育訓練給付制度とは
厚生労働省が行う助成金(補助金)事業で、教育訓練受講に支払った費用の一部が支給されるものとなります。
教育訓練給付金・支給条件
条件1) 対象の講座(教習)を受けること
全ての教習所の免許取得に、教育訓練給付制度は使えるわけではありません。
「厚生労働大臣の指定」を受けた教習所の、一部の教習のみが対象となります。
条件2) 既に働いた事がある人
現在、勤めている方
雇用保険に1年以上加入していることが、条件となります。
離職中の方
退職してから1年以内で、雇用保険に1年以上加入していた事が、条件となります。
※ 過去に給付を受けたことがある場合、雇用保険に3年加入していることが条件となります。また、前回の給付から、3年以上経過している必要があります。
ハローワークで給付金対象者か調べよう
できるだけわかりやすく書いたので、細かい条件は省いています。ご自身が、給付金対象者かどうか?はハローワークで調べることが出来ます。
教育訓練給付金・支給額
10万円を上限に、受講料の20%が助成されます。
対象になる受講料とは?
入校手付金(入学金)・教習料金が、補助金の対象となります。
検定受験料や仮免許発行手数料、合宿免許の場合、宿泊料・交通費などは補助金の対象とはなりません。
補助金対象額と、対象にならない金額は、教習所のページに詳しく書いてありますので、参照ください。
対象の免許種類
一般教育訓練給付制度は、中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的としているため、仕事に必要な免許のみ助成金対象となっています。
- 大型
- 中型
- 準中型
- けん引
- 大型特殊
- 大型二種
- 中型二種
- 普通二種
けん引と大型特殊は、教習時間が短いため、それぞれ単独では教育訓練給付制度の条件を満たさないため
- 大型+大型特殊
- 大型+けん引
- 大型+大型特殊+けん引
のように、パックで教育訓練給付制度対象講座として開講されています。
教育訓練給付金・受給の流れ
1) ハローワークに問い合わせる
ご自身が、支給対象であるか?をハローワークで確認します。
これは国が定める、教育訓練給付金の受給手続きでは、必須ではありませんが、教習所に入稿する時にハローワークで確認したかどうか?を聞かれるため、必要な手続きとなります。
2) 教習の申込み
教習の申込みは、自分で申込みを行います。
教習所直接でも、合宿免許などの販売店経由でも構いませんが、必ず教育訓練給付制度を使うことを伝えましょう。
申込み時点で伝えていないと、教育訓練給付制度が使えません。
3) 支払いは一旦 立替
教育訓練給付制度は、後払い型の補助金制度となります。
まずは、全額を支払う必要があります。
ローン・クレジットカード決済なども可能ですが、領収書などは、給付金申請に必要ですので、必ずもらうようにしましょう。
4) 教習を受け、卒業する
教習を全て受講し、卒業をしないと、助成金を受け取る資格がなくなります。最後まで、やり遂げましょう。
卒業すると、教習所から
- 教育訓練給付金支給申請書
- 教育訓練修了証明書
が交付されます。
5) 給付金を申請する
給付金の申請は、教習を修了(卒業)してから1ヶ月以内に行わなければなりません。
忘れずに、住民票住所管轄の、ハローワークへ行きましょう。
教育訓練給付金の申請に必要な書類
- 教育訓練給付金支給申請書
- 教育訓練修了証明書
- 領収書など
- 本人住所確認書類 (免許証など)
- 個人番号確認書類
- 給付金振込希望先の銀行口座がわかるモノ(通帳 又は キャッシュカード)
6) 給付金支給
書類に不備がなければ、指定した口座に教育訓練給付金が振り込まれます。
まとめ
職業免許ともいわれる、トラック・バス・タクシーの運転免許を取得する際には、教育訓練給付制度を使うとお得です。
手続きは、ハローワークで親切に教えてくれますので、まずは、自分が教育訓練給付制度の対象者であるか、確認しましょう。
プロ免許を取得すれば、キャリアアップ・就職・転職が有利になる可能性が広がります。
せっかくの助成金を、上手に使ってお得に免許を取得しましょう。